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リオ・グランデ・ド・ノルテ州=脱獄犯らの捜索続く=別の刑務所でも脱走劇

2024年3月7日

警察が捜索範囲をバラウナの農村部に縮小したと報じる4日付ジアリオ・ド・ノルデステの記事の一部
警察が捜索範囲をバラウナの農村部に縮小したと報じる4日付ジアリオ・ド・ノルデステの記事の一部

 【既報関連】2月14日未明にリオ・グランデ・ド・ノルテ州モソローの連邦刑務所から脱走した受刑者2人の捜索は捜索範囲を限定後も難航し、6日には22日目を迎えた。
 6日付メトロポレス(1)によると、捜査官達は、逃亡者達は負傷しており、警察が設けた包囲網の中にいると語っている。逃亡者達が負傷しているとの情報は、2月29日に二人を見たというバラウナ市住民が、一人が足を引きずっていたと証言したことを受けている。また、二人が隠れているとされる地域は森林地帯で、無数の有毒動物がいるとし、同地域には果物や野菜の農園もあるが、逃亡者達は食料不足に直面していると見ている。
 二人が最後に目撃されたのは、バラウナ市の農園にある倉庫に侵入した3日未明だ。3日付フォーリャ紙など(2)(3)(4)によると、二人は倉庫管理のため、そこで寝ていた農夫の首を締めあげ、武器や携帯電話を持っているかと尋ねたが、携帯電話は持っていなかったため、農夫に暴行後、ビスケットや肉の缶詰、ケーキ、水を盗んで逃亡した。
 農園の周辺は森林に覆われている上、放置された家もあるため、警察は捜索範囲をこの農園を含む半径1キロに縮小(4日付ジアリオ・ド・ノルデステなど(5)(6)参照)。警察犬や温度センサー付ヘリコプターなども使った捜索を続けている。
 4日付G1サイト(7)によると、警察は、二人が独房内の照明装置という狭い空間を利用して脱走したことや、逃亡生活が長引いていることから、脱獄するために痩せ、少食でも耐えられるよう準備していたのではないかとの見解も表明している。
 なお、事件後の捜査では、事件当時、刑務所周辺の照明の一部が消されていたことや、地面に掘った穴に潜むことでセンサーを無効化していたことなどが判明し、刑務所内外に協力者がいた可能性が浮上した。4日付ラジオ・ジョルナル(8)などによると、現在までに、逃亡者達を匿って金を受け取ったとされる農園主や逃亡用らしき衣服を購入した夫婦などが身柄を拘束されている。
 また、2日付ジアリオ・ド・ノルデステ(9)によると、警察は、逃亡者達は所属組織のコマンド・ヴェルメーリョ(CV)から見放されており、組織からの支援も携帯電話もない状態で逃亡を続けているとの見解も表明。二人については、連警が情報提供者に最大で3万レアルの懸賞金を出しており、電話番号181を使った通報も呼びかけている。
 なお、4日付アジェンシア・ブラジル(10)によると、法務省は脱獄事件後、CV首領のベイラ・マルら、23人の受刑者を五つの連邦刑務所内で移動させた。移動は1~3日に行われ、4日に発表された。
 また、4日付アジェンシア・ブラジルなど(11)(12)(13)によると、4日にはマット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデのジャイル・フェレイラ・デ・カルヴァ―リョ連邦刑務所でも収監者4人が脱走を試み、2人は成功したが、2人は捕まり、隔離された独房に移される事件が起きた。同州刑務警官の一部はリオ・グランデ・ド・ノルテ州に派遣中で、警備が手薄になっていた可能性がある。脱走者達はロープを使って防犯カメラ未設置の外壁から逃げており、外部支援があった可能性があるが、脱走に至った経緯などはまだ捜査中だ。


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