サンパウロ市=コスプレ警官らが活躍=携帯電話窃盗犯を逮捕
サンパウロ市カーニバルの警備で、コスプレ警官が携帯電話の窃盗犯を逮捕し、話題となっている。19日付フォーリャ紙(1)が報じている。
逮捕劇は18日午後、サンパウロ市南部のイビラプエラ公園で行われていた、DJペドロ・サンパイオをゲストに迎えたブロッコのショーの最中に起きた。
1970年代のメキシコのコメディ・ドラマで、ブラジルでも80年代に大ヒットした「シャポリン」の着ぐるみを着た市警警官2人が、男女2人ずつの計4人の携帯電話窃盗犯を逮捕し、警察に連行した。全身赤タイツのお笑いのスーパーヒーローに扮した警察官が窃盗犯を連行する姿は、周辺にいた人たちの興味を引き、その姿が携帯電話の動画で拡散されると話題となった。
犯人はいずれも外国人(国籍は不明)で、年齢は21~38歳だったという。彼らが盗み持っていた携帯電話の数は6機だったという。
警官たちは、犯人たちがベルトのあたりやブラジャーの中にに携帯電話を隠していたのを目撃し、近づいて逮捕したという。
仮装したり、人気のあるサッカーチームのシャツを着たりした捜査官をパレードに潜り込ませる方法はサンパウロ市では常套手段の一つだが、こうした捜査も効いたのか、市警や軍警は今年のサンパウロ市カーニバル中に窃盗犯59人を逮捕。携帯電話189機と銀行カード598枚を回収できたという。