連警がPL本部から戒厳令原案=閣僚会議動画に問題発言=テメル元大統領「国には平静が必要」

22年7月の閣僚会議(X)
22年7月の閣僚会議(X)

 【既報関連】8日に行われた連邦警察の「テンプス・ヴェリタティス作戦」に関し、連邦警察が自由党(PL)本部で戒厳令にあたる「シッチオ」の法案(ミヌタ)を発見したことが明らかになった。また、連警は、大統領選前の2022年7月に行われた閣僚会議でのボルソナロ前大統領や閣僚たちの発言を問題視している。8日付G1サイト(1)、UOLサイト(2)、CNNブラジル(3)(5)(6)、フォーリャ紙(4)などが報じている。
 「包囲状態(estado de sítio」は戒厳令の一種で、緊急事態の際に大統領が立法と司法の権限を一時的に停止できる。国家の存亡に関わる戦争などの場合、政府の迅速な行動が必須の時に運用される。ブラジル憲法では第137条などに概要があるが、その詳細を「法案」として検討していたとみられる。
 昨年1月8日の三権中枢施設襲撃事件では、勃発の数日後に22年の大統領選の結果を無効にするミヌタがアンデルソン・トレス元法相の自宅から発見され、注目を浴びたが、CNNブラジルによると、今回のミヌタはPLの党本部の中、それもボルソナロ前大統領が使用している部屋で見つかったという。

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