ガザ地区=出産終えた女性に越境許可=新生児含む子供3人と共に

イスラム過激派ハマスの攻撃に対する報復で始まったイスラエル軍によるガザ地区攻撃は、7日で丸4カ月となった。そうした中、ガザ地区で出産を終えたブラジル人の女性が、新生児を含む子供3人と共にガザ地区を離れることが認められたと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
個人情報は明らかにされていないが、この女性は既にガザ地区を出る許可を受けていたが、妊娠中で長距離の旅行ができなかったため、2人の子供と共に同地区に残り、12月24日に出産した。
今回は、12月に生まれた子供が1カ月半になることもあり、2歳と4歳の子供と共に、家族4人でガザ地区を離れることが認められたという。
パレスチナのラマラにあるブラジル駐在事務所のアレッサンドロ・カンデアス代表によると、女性と子供達は皆、ブラジルとパレスチナの二重国籍者で、「既に以前の越境者リストに載っていたが、母親が妊娠していたために旅行ができなかった。現在は新生児が追加された」と語っている。
4人は既に、エジプトとの国境に近いラファの避難所におり、8日にガザ地区を出て、エジプトの首都カイロに向かうことができると見られている。
ただし、今回の越境者はこの4人だけのため、今回はブラジル空軍機の派遣はなく、全員がブラジル行きの商用便に乗らなければならないという。