サンパウロ市、石川氏へ感謝状授与=文協で300人が祝福

サンパウロ市市議会は昨年12月12日、サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会(文協)大講堂で、文協会長を務めるなどサンパウロ市の発展に貢献した石川レナト氏への感謝状授与式を行った。
石川氏は文協会長を務めるほか、輸出用コーヒー豆を栽培するコーヒー農園「Café Aliança」や建築会社CNLを経営している。サンタクルス日本病院(HJSC)の元理事長で、日本の大手電機メーカーNECで日系人初のブラジル支社長を務めるなどした。
会場には日系社会、コーヒー農園、CNL、HJSCの関係者ら300人が来場。来賓として在サンパウロ総領事館清水享総領事、JICA川村怜子所長代理、宮坂邦人財団西尾ロベルト理事長、文協評議員会山下譲二会長、上田マサミ元連邦高等裁判事、CIATE二宮正人理事長、CNLダニエル・ルショ副社長、HJSC西国幸四郎理事長、石川氏の妻の石田オルガさんが出席した。
野村アウレリオ市議がアンシエッタメダルと感謝状を石川氏に手渡し、「これらはサンパウロ市への貢献が顕著な人物に授与されるものです」と述べ、石川氏の貢献を称えた。
二宮氏は「彼が過去20年以上にわたって行ってきたすべての努力の成果」と語った。
石川氏の職務経歴は通信業から始まり、携帯電話の伯国導入において重要な役割を果たしたという。その後、不動産および農業分野で起業し、成功を収めた。CNLのルショ副社長は「彼の経営者としての経歴は注目に値する」と語った。
石川氏は、医療分野でも大きな足跡を残した。HJSCの理事長として、2012年から2021年まで指導的な役割を果たした。その後も評議会の議長として、日本政府や日本の大学と連携し、医療サービスの向上に尽力している。
HJSCの西国理事長は「石川氏は病院の存続危機において、とても重要な役割を担った。病院は彼が築いたビジョンとパートナーシップによって変革した」と感謝した。

石川氏は文協会長となってからも注目を集めてきた。革新的で先進的な目標を掲げ、若者の積極的な参加を奨励している。野村市議は「石川氏は日系社会の偉大なリーダーの一人。若者たちを主役にすることに焦点を当てている点も素晴らしい」と石川氏の貢献が顕彰されることを喜んだ。
石川氏の妻のオルガさんは「彼の対人関係を大切にして、喜びをもたらす活動を追求し、コミュニティと自分自身のために利益を生み出す人生哲学から、日々多くのことを学んでいます。大きな優しい心を持っている。心から尊敬し、愛しています」と語った。