サンパウロ州地裁=サンパウロ市に海岸?間違い記述=デジタル教科書を差止め
サンパウロ州地裁は4日、サンパウロ州教育局に対し、内容に間違いが多いデジタル教科書の配信を差し止める判断を下した。その後、教育局のナンバー2が解任された。4日付G1サイト(1)などが報じている。
これはベベル州議(労働者党・PT)の訴えにサンパウロ州地裁のシモーネ・ゴメス・ロドリゲス・カゾレッティ判事が応えたもので、48時間以内に間違いのあるスライドをサイト上から削除し、内容を修正するよう教育局に求め、応じない場合は1日につき1万レアルの罰金を科すとした。
この訴えは先週、サンパウロ州内の教員たちがデジタル教科書の中身を確認した際、スライドに間違いが多発していた事に端を発したものだった。
代表的な間違いの一例は、「ジャニオ・クアドロス氏はサンパウロ市市長時代に同市内にある波辺でのビキニの使用を禁止した」と、大統領時代に出した法案を誤って紹介した上、サンパウロ市には存在しない浜辺の写真を使った。
その他にも「奴隷制禁止のアウレア法に署名した人物」をイザベラ王女ではなくペドロ2世と記したり、「水銀などで汚染された水がパーキンソン病やアルツハイマー病、うつ病を伝染させる」などの誤った記述が見つかっている。
エスタード紙(2)が報じているように、サンパウロ州教育局はこの翌日、教育コーディネーターのレナト・ジアス氏の解任を発表した。同氏はレナト・フェデル教育局長の右腕的存在だった。