Enel=ブラジル支部長が辞任=大サンパウロ市圏大停電から3週間
今月3日に大サンパウロ市圏で発生し、最大1週間続いた大停電で問題となった電力供給企業Enelのブラジル支社長が23日、辞任を発表した。同日付G1サイト(1)が報じている。
辞任したのは32年間Enelに在籍したニコラ・コトゥグノ氏だ。同社によると、コトゥグノ氏は10月末日で退職する予定だったが、後任が決まらず、在任期間を伸ばしていたが、その矢先に大停電が発生した。
コトゥグノ氏の後任にはアントニオ・スカラ氏が就く予定だが、その準備が整うまでは経営審議会議長のギリェルメ・ゴメス・ランカストレ氏が暫定的に代行する。
3日からの大停電では、Enelの顧客の内210万世帯が被害を受けた。サンパウロ州義会ではそれ以前から、公社エレトロブラスからの経営権移譲(コンセッション)契約に関する疑惑で議会調査委員会(CPI)が設置されていた。
Enelはイタリアに本拠を置く企業で、2005年からEnelブラジルを構え、事業を展開。サンパウロ州、リオ州、セアラー州などで電力供給を手がけている。