ジノ法相「連邦介入ない」=バイア州の治安悪化に関し
フラヴィオ・ジノ法相は24日、バイア州で連邦警察の捜査により46人の死者が出るほど治安が悪化していることに対し、「連邦政府による介入はしない」との意向を明らかにした。同日付G1サイト(1)(2)(3)が報じている。
バイア州では9月1~23日の警察捜査により、46人の死者が出ている。その内45人は州都サルバドールの周辺部で行われた犯罪者集団に対する作戦によるものだ。残る1人は作戦に巻き込まれた人だった。
バイア州では2022年に全国で最多となる7千人を超える暴力殺人の死者が出ており、その内の1464人までが警察によって殺害されている。
バイア州保安局によると、この原因は州内の犯罪組織の強大化で、銃規制緩和もあって、ここ数年間、火器の取得が急増しているという。
ジノ法相は、2018年にリオ州で行われたような治安維持のための直接介入を行うか否かについて問われ、犯罪組織の規模故に、通常の対策で抑制することが難しいことを認めながらも、「連邦政府による介入は、明白な理由が認められない限り、行われることはない」と否定的だった。
他方、昨年まで8年間、同州で知事を務めたルイ・コスタ官房長官(労働者党・PT)は自身のブログで、「連邦政府は軍と市警とが組んで大規模な火器の取り締まりを行うことを望んでいる」と書き記している。