鳥インフルエンザ=マット・グロッソ・ド・スル州の家禽で感染確認=日本が輸入禁止措置採用
農務省が20日、マット・グロッソ・ド・スル州ボニト市で鳥インフルエンザの感染例が確認されたことで、日本政府が同州産の鶏や鶏肉、鶏卵、これらを使った製品の輸入を一時的に禁止することを決めたと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
同省によると、日本政府からの通達は18日に受け取っており、必要な防疫的な措置は全て講じたという。今回の輸入禁止措置はマット・グロッソ・ド・スル州産の商品のみに限定されており、他の連邦自治体の産品は影響を受けない。
同省がいう必要な措置は、公的獣医局による衛生対策や飼育されている鳥の個体数に関する監視活動などだ。
また、新たな鳥インフルエンザへの感染例が確認された地域に養鶏場はなく、商業生産における鳥インフルエンザの発生は起きていないため、世界獣保健機関が定める高病原性鳥インフルエンザの影響からは無縁な状態が保たれていることも明らかにした。
農務省によると、ブラジルは鶏肉輸出の世界的リーダーで、世界市場の35%を占めている。ブラジルのアグリビジネス外国貿易統計システム(AgroStat)によると、南麻州は同州産の鶏生肉の18・4%を日本に輸出している。
18日付G1サイトなど(2)(3)によると、マット・グロッソ・ド・スル州初の鳥インフルエンザの感染例は家庭で飼育している鳥(家禽)で、養鶏場での感染ではなく、同州の環境開発科学技術イノベーション局が厳格な監視措置を講じたという。