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Copom=Selicは12・75%に=予想通り0・5%P引き下げ

2023年9月22日

中央銀行(正面)(Marcello Casal JrAgencia Brasil)
中央銀行(正面)(Marcello Casal JrAgencia Brasil)

 中銀の通貨政策委員会(Copom)が20日、経済基本金利(Selic)を0・5%ポイント(P)引き下げて年12・75%とすることを全会一致で決めたと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
 Copomは声明で、8月に続く0・5%Pの引き下げは2024年と2025年のインフレ率を目標の範囲内に収束させる戦略と両立するとし、前回同様、引き続きインフレ率の引き下げを推進すると述べた。
 Selicは21年3月から22年8月にかけて、12会合連続で引き上げられて13・75%になった後、7会合連続で据え置かれていたが、8月の会合以降、2会合連続での0・5%P引き下げとなった。また、年内に開かれる2度の会合でも引き下げを継続する意向であることも表明された。
 Selic引き下げはCopomがインフレが鎮静化していることを認めた証拠で、融資などの金利も下がって利用が容易になることなどから、経済・消費活動が活性化すると見られている。
 20日付アジェンシア・ブラジル(3)によると、財務相代行のダリオ・ドゥルガン氏は会合後、今後の引き下げが続くことが予告されたことも含めて好感を示した。
 なお、20日付アジェンシア・ブラジル(4)によると、全国工業連合(CNI)は0・5%という引き下げ幅は妥当で、今後も継続して引き下げるとの意向表明は経済への負の圧力を軽減するとの見解を表明した。
 他方、ブラジル中央統一労働組合(CUT)は引き下げ率は不十分で、Selicはまだ経済活動を抑制するとの見解を表明。CUTは、金利が来ようと所得を生み出す水準に達するよう呼びかける社会運動が続いていることも強調した。


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