ヌーネス・サンパウロ市市長=「前大統領は後見人ではない」=市長選での連立、困難か
リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長(民主運動・MDB)が、再選を狙う2024年の市長選で、ボルソナロ前大統領(自由党・PL)からの「支持を待っているところだ」としながらも、「私の後見人ではない」との発言を行っていたことがわかった。16日付フォーリャ紙(1)が報じている。
現時点でのサンパウロ市市長選の世論調査では、ギリェルメ・ボウロス下議(社会主義自由党・PSOL)が1位で、ヌーネス市長は2位に甘んじている。
保守派に基盤を置くヌーネス氏としては、ボルソナロ前大統領からの支持は欲しいところだが、両陣営で牽制しあう動きがあり、現時点で支持獲得が遅れている。ヌーネス氏の陣営の中には、「ボルソナロ氏の支持はマイナスになりかねない」と危惧する声もある。
このことに関し、ヌーネス氏はフォーリャ紙に「私は彼は民主的だと思うし、支持も欲しい」と語る一方、「ボルソナロ氏の後ろ盾を受けた候補は私ではない」とも発言した。
ポデール360(2)によると、この発言が行われた直後、ボルソナロ氏は「PLでもサンパウロ市市長候補を立ててみては」との発言も行っている。
一時はヌーネス氏がPLの政治家を副候補に据えることが予想されていたが、それも難しい状況となっている。