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メルコスル=欧州FTA追加条項に反対表明=ルーラ氏が輪番議長に就任で

2023年7月5日

第62回メルコスル首脳会議でのルーラ大統領(Casa Rosada)
第62回メルコスル首脳会議でのルーラ大統領(Casa Rosada)

 ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領(労働党・PT)は4日、アルゼンチンで開催される第62回メルコスル首脳会議に出席し、輪番議長に就任。4日付テラ・サイト(1)によれば、ルーラ氏は議長就任後の初演説で、メルコスルとEU間の自由貿易協定(FTA)をまとめるためにEU側が新しく提案した追加条項に反対する意向を表明した。
 同協定はここまでの交渉に20年かかったが、いったん合意が成立し、各国と地域の議会での承認を待つ段階の今年に入って、再び注目を浴びるようになった。メルコスル側としては、EUが追加した環境保護に関する約束が不履行だった場合の制裁を規定した部分に「迅速かつ強力な対応」をする準備を進めているという。
 3日付エスタード紙(2)によれば、ブラジル外務省のマウリシオ・リリオ経済財政局長は、「協定は非常にデリケートなものであり、集中的な内部調整が必要であるため、手続きに時間がかかる。我々は細心の注意を払う必要がある」と語った。
 また、ルーラ大統領が支持するベネズエラのメルコスル復帰は議題から外された。同国はメルコスルの一部ではあるが、主要加盟国の外相が加盟資格停止を通知し、2017年から加盟資格を停止している。
 4日付CNNブラジル(3)は、ルーラ氏は、元最高裁判事のリカルド・レヴァンドフスキ氏をメルコスル常設審査裁判所(TPR)の正式仲裁人に任命したと報じた。
 1991年に創設されたメルコスルの規則ではブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイの4カ国が交代で議長を務める。任期は6カ月だ。これに加え、コロンビア、ボリビア、チリの準加盟国で構成される。


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