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サンパウロ市=デング熱患者が7千人突破=昨年より少ないが死者増加

2023年5月25日

ボウフラの発生源となるたまり水(Fernando Frazao/Agencia Brasil)
ボウフラの発生源となるたまり水(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 サンパウロ市市役所が18日、今年に入ってからのデング熱患者は7230人で、昨年同期より少ないが、死者の数は昨年を上回る4人に達していると発表したと24日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 昨年同期のデング熱患者は1万292人、年間総数は1万1920人だった。また、昨年中のデング熱による死者は2人だった。
 市役所によると、今年の死者は全員、市北部に住んでいた人だ。1例目はサンタナ地区在住の19歳女性で、基礎疾患はなかった。発症は4月18日で、4月22日に入院したが、翌日死亡した。
 2例目は94歳で基礎疾患のあったサンタナ地区在住の男性で、4月9日に発症、同月13日に入院したが、入院当日に死亡した。
 3例目は基礎疾患があり、カーザ・ヴェルデ/カショエイリーニャ地区に住んでいた47歳の女性で、1月16日に発症し、1月24日に亡くなった。
 4例目はヴィラ・マリア地区在住の31歳の女性で、4月5日に発症して入院したが、5日後に死亡した。
 市保健局は、デング熱やその他のアルボウイルス対策は健康監視調整局を通じて継続的に行っているとの声明を発表。取り組みは4月から始まっており、デング熱の発生率が高かった地区に幼虫剤の自家散布トラップ2万個の設置なども含まれている。このトラップはメスのネッタイシマカが薬剤と接触すると繁殖地に薬剤を散布するようになっているという。
 市保健局によると、市役所は10日から感染抑制のための対策を強化しており、7千軒の空き家訪問なども盛り込んだ上、市民向けのSNSを発信し、たまり水をなくすための方策などの指導も行っている。
 なお、今年は3型のデング熱ウイルスも蔓延しているという情報があるが、サンパウロ市で蔓延しているウイルスが何型かは発表されていない。


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