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《ブラジル》完全な形の人骨発見=1万2千年前の可能性も

約1万2千年前のものと思われる人の化石(Acervo Serranópolis/PUC Goiás)

 ゴイアス州セラノポリスの遺跡で、完全な形の人の化石が見つかった。研究者によると、この化石は1万2千年近く前のものである可能性があると7日付エスタード紙などが報じた。
 この年代は、化石の足元にあった炭に含まれている炭素の放射性同位体を分析して得たもので、1万1700~1万1900年前のものである可能性が指摘されている。化石化した遺体の年齢その他の詳細は今後の調査を待って発表される。

 ゴイアス州カトリック大学(PUC)ゴイアノ先史人類学研究所(IGPA)のジュリオ・セーザル・ルビン・デ・ルビン教授によると、約1万2千年前のものであることが確認されれば、中西部で発見された最古のものとなる可能性があるという。
 化石が見つかったのは昨年末。深さ1・9メートルの地点で発見され、近くからは石器や道具類と共にかがり火の跡とみられる炭も見つかっている。
 発掘作業は今年3月、IGPAとサンパウロ総合大学(USP)の考古学民族学博物館とのパートナーシップを通じて行われた。
 セラノポリス遺跡の発掘は2021年10月から行われており、ディオゴ複合施設の第2区では既に、40平方メートルに及ぶ区画の発掘が終わっている。
 セラノポリスの複合遺跡は、彫刻や絵画、工芸品、石器、陶器も伴う洞窟がいくつもあり、ラテンアメリカでも最も重要な遺跡の一つとされている。この地域は風光明媚な上、ゴイアス州のセラードに住み着いていた人達の生活などについて研究するための代表的な場所の一つとされている。

新たな化石が見つかった現場の写真を撮る研究者(PUC Goiás/Divulgação)

 この地域での発掘は1970年代にペドロ・イグナシオ・シュミッツ教授とアルタイル・サレス・バルボーザ教授によって始まり、1990年代まで続いた。発掘・調査された遺跡は33カ所に上る。
 現在の発掘作業は二つのチームによって進められており、既に1・9メートルの深さに達している。ルビン教授はこの地域には狩猟者や収集家、陶芸家などの様々なグループが住んでいたと考えている。
 アメリカ大陸最古の人骨は、1970年にミナス州で発見された「ルジア」と命名された化石だ。やはり1万2千年前のものとされるが、頭蓋骨と大たい骨だけだった。

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