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レアル・デジタル=今月、試験プロジェクト開始=来年末に一般流通化を想定

2023年3月7日

 4日付のセウクレジトディジタル(1)によれば、ブラジル中央銀行(BC)は昨年、独自の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を開発するプロジェクトを発表した。中銀のロベルト・カンポス・ネット総裁は、デジタル通貨「レアル・デジタル」を今月試験プロジェクト開始し、今年後半からテスト運用が開始すると発表した。
 来年末までには一般に流通するようになっていると想定している。そうなれば、ブラジルは公式なデジタル通貨を開発した最初の国の一つになる。
 デジタル通貨を既に採用している国には中国やバハマがある。どちらも19年から一部でデジタル通貨の流通を始めている。米国では2022年11月にデジタル通貨のテスト段階を開始している。
 新通貨の開発コーディネーターであるファビオ・アラウージョ氏は、この通貨の利点の一つに、複数のプロセスの脱官僚主義化があると説明する。ブラジルでは既にPixが利用されており、中央銀行によって2020年に開発されて以来、ブラジル人の生活をより便利にしてきた。
 現在、銀行は支払いの決済部分を担っている。例えば消費者が請求書を支払うとき、その金額を販売者に振り込むのは銀行の役割だ。その役割をレアル・デジタルが担うことになり、決済がより効率的になると中央銀行は説明する。
 市中銀行の口座にあるレアル現金を、中央銀行に各国民が作ったウォレット(財布、口座)に送ると、それに対応する額のリアルデジタルが発行される。このリアルデジタルは中央銀行で分別保管される。
 デジタル通貨を保管する各人のウォレットから別のウォレットへ直接送金できるようになり、その際、銀行の操作は一切必要なくなる。Pixはすでに銀行を介さない送金を実現している。そこに銀行口座以外のウォレットが加わることで、デジタル通貨として完成されたものになる。
 4日付クリプトファシル(2)記事によれば、ブラジル中銀が独自にデジタル通貨向けのブロックチェーンを開発するのではなく、現在利用可能な同システムの一つを使用する。仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンで使われた分散型金融システム(DeFi)だと報道されている。


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