NPOサビジャ=ネット募金目標は348万円=在日ブラジル人子弟の夢を応援

クラウドファンディングサイトページ
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 日本の特定非営利活動法人「在日ブラジル人を支援する会―SERVICO DE ASSISTÊNCIA AOS BRASILEIROS NO JAPÃO」(NPOサビジャ、田村エリカ理事長)が9月7日、総目標金額348万円のクラウドファンディング企画「日本に暮らすブラジル人の子どもが安心して未来に夢を持てるようサポートしたい!」を立ち上げた。同企画では3期に分けて資金募集を行う。第一期の資金募集期間は、12月1日までで、目標金額は116万円。11日現在の支援額は24万5200円となっており、同団体は支援参加を呼び掛けている。

 NPOサビジャは在日ブラジル人の日本社会への適応や、日常生活で生じる様々な問題の解決支援、日系子弟の将来の可能性を広げる為の支援事業を行っている。本企画は、同団体の支援事業を愛知や群馬などの在日ブラジル人集住地区外へも拡充するために実施される。
 同団体は「日本のどこに住んでいてもブラジルの人たちやその子どもたちが同じサポートや情報を得られるようにサポート体制を強化し、また関係機関・NPO諸団体と連携し地域に安心して暮らせるようになることを目指します」と述べている。
 支援金は、学習補習コースの開講や発達検査などの教育サポート費用、対面およびオンラインによるポルトガル語での心理相談などの心理サポート費用、日本語コースや技能コース開講などのキャリアサポート費用、関係機関との連絡調整費用に充てられる。
 支援は3千円から受け付けており、支援金額に応じた返礼品も用意されている。返礼品は、活動報告と御礼動画(支援額3千円)、サビジャオリジナルポロシャツと事業活動報告書(1万円)、小野リサさんのサイン入りCD『Island Café II』(2万円)、「学校めぐりツアーAプラン@大泉・ミヤモトさんガイド付き」(3万円)など。
 同企画詳細は、クラウドファンディングサイト「SPIN」(https://spin-project.org/projects/82)から確認できる。同企画への支援は同サイト経由で行う。

NPOサビジャ活動史

 NPOサビジャの歴史は、1990年代半ば、さまざまな分野の専門家が協力し、在日外国人の日本社会適応問題解決のためのボランティア活動を始めたところから始まる。
 98年4月にボランティア団体「在日ブラジル人を支援する会」を結成し、同時期に在京ブラジル総領事館が開始した「移動領事館サービス」に同行し、領事館対応外の医療や日常生活に関する相談窓口活動を始めた。
 「移動領事館サービス」はブラジル人集住地域に各種の手続き窓口を期間限定で開設する事業。
 2003年8月20日、任意ボランティア団体だったサビジャは、特定非営利活動法人として東京都庁の認証を受け、在京ブラジル総領事館、在名古屋ブラジル総領事館、在浜松ブラジル総領事館と連携し、領事館管轄内のブラジル人向け心理相談を行うほか、講演会、ワークショップなどを行うようになった。
 現在は独立行政法人福祉医療機構やベネッセこども基金「経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成」などから助成を受け、活動を展開している。

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