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《ブラジル》コンゴーニャス空港=9〜10日は大量欠航で大混乱=小型飛行機の着陸トラブルで

2022年10月11日

コンゴーニャス空港(インフラ省)
コンゴーニャス空港(インフラ省)

 サンパウロ市南部のコンゴーニャス空港で9日午後、小型機の事故が起き、滑走路が封鎖された。その影響で、9~10日は大量の欠航便が発生し、空港内がパニック状態となった。9、10日付現地紙、サイトが報じている。
 事故が起きたのは9日の昼過ぎで、12時16分にパラナ州フォス・ド・イグアスーを発った小型飛行機が13時30分頃に着陸を試みた際、後方のタイヤが破裂。小型機は滑走路を外れ、ワシントン・ルイス大通り側の斜面に機体の一部が乗り出した形で停止した。同機には操縦士2人と乗客3人が乗っていたが、負傷者はなく、機体にも損傷は出なかった。
 この事故で滑走路は一時的に閉鎖された。当初の予定では15時30分に再開の予定だったが、それが17時に延び、それでも解決せず。最終的に機体が取り除かれ、滑走路が開放されたのは22時18分だった。
 このため、9日は離陸分116便、着陸分117便の計233便が欠航となった。同空港は延期されていた残りの便運航のため、営業時間を10日午前1時まで延長するなどの対処に追われた。
 だが、9日に約9時間も滑走路を閉鎖した影響は10日も残り、11時までの時点で発着便29便に遅れが出た他、着陸分28便、離陸分20便の計48便の欠航が生じた。空港内は欠航や延期をその場で知らされた人たちでごった返し、各航空会社のカウンターには長蛇の列ができた。また、混乱に腹を立てた人たちの間では口論やもみ合いなどのトラブルも多数発生した。
 利用客の多くは「もう滑走路は開放されたのに、なぜまだ混乱が続くのか」との不満を漏らしたが、ブラジル航空会社協会(Abear)は、長時間の滑走路封鎖に伴う、離着陸の実行制限の必要性を説く書面を出した。
 コンゴーニャスは国内第2位の旅客数を誇り、国内の空の連絡口として不可欠な役割を担っているため、極めて大きな混乱となり、その影響が全国の空港に及んでしまった。


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