《ブラジル》自動車販売が2・2%増加=今年の累計は11・8%減

全国自動車工業会(Anfavea)が2日、7月の自動車販売数(新車)は前月比で2・21%増の18万1982台だったと発表したと2日付エスタード紙、アジェンシア・ブラジル、G1サイトなどが報じた。
7月の販売数の内訳は、乗用車13万5522台、商用軽車両3万3571台、トラック1万1328台、バス1561台で、昨年同月比では3・74%増を記録した。ただし、1~7月の累計109万9895台は、昨年同期を11・96%下回っている。
自動車販売は、経済基本金利(Selic)の高止まりなど、決して良い条件とはいえない中で回復しているが、7月29日に連邦政府が発表した工業製品税(IPI)引き上げ(1日から適用)が今後どのような影響を与えるかは不明だ。
IPIの課税率変更は今年に入ってから3度目で、自動車のIPIは、2月25日に行われた調整後の18・5%から24・75%に引き上げられた。
今年に入ってからの乗用車と商用軽自動車の販売数の21・7%はFiat社の車が占めている。以下、GM(ジェネラル・モータース)14%、VW(フォルクスワーゲン)12・2%、トヨタ10・5%、現代10・2%となっている。今年に入ってから最も売れている車種はFiatのピックアップ(商用軽車両)Stradaで、上半期の累計販売数は6万1900台に上っている。
乗用車で売れているのは現代のHB20の5万990台、GMのOnixの4万2687台、VWのTCrossの3万6404と続いている。
Anfaveaでは、今年の乗用車と商用軽車両の販売数は、昨年並みから4%増しの間となると見込んでいる。最善の予測が的中すれば、約206万台を売り上げる事になる見込みだ。
他方、バイクの販売数は10万7619台で、前月比で11%、昨年同月比で4・4%減となった。ただし、今年に入ってからの累計は18・2%増を記録している。