《サンパウロ州》カオア・チェリーの工場閉鎖=従業員ら485人を解雇?

中国系自動車などを生産販売するカオア・チェリー社が、電気自動車の製造に切り替えるためにサンパウロ州ジャカレイーの工場を閉鎖し、少なくとも485人の従業員を解雇する事を決め、従業員がレイオフなどに応じる事になったと5、6日付現地サイトが報じた。
サンジョゼ・ドス・カンポス金属労組によると、ジャカレイーの工場の生産ライン停止に伴う製造部門の解雇者は370人で、管理部門でも、230人の従業員の半分が解雇される見込みだという。
生産ラインの停止と解雇は、5日朝の会合で会社側から伝えられた。会社側によると、生産停止は電気自動車かハイブリッド車への切り替えに必要な戦略で、一時的なものだ。
会社側は、ジャカレイー工場で生産している車種は生産そのものも停止するが、ゴイアス州アナポリス工場で生産している車種の生産量を増やす事で、年間6万台という販売目標を達成するという。
ジャカレイー工場では生産活動停止後も施設改造などを行うが、生産ライン従事者は解雇される。ポートフォリオの電化は2023年までに終える見込みだが、同工場での生産活動再開は2025年の予定だ。
チェリーがブラジルに進出したのは2014年8月で、2017年にカオアがチェリーのオペレーションの半分を担当する事になった。
今回のような規模での生産活動停止は初めてで、ジャカレイー工場の従業員は6日、解雇回避のためのレイオフに同意したという。