《ブラジル》アグリショー=人出も商談も新記録を更新=コロナ後初の対面イベントで

4月25~29日にサンパウロ州内陸部のリベイロン・プレットで開催されたラ米最大のアグロビジネスのイベントであるアグリショーは、人出、商談共に新記録を更新したと4月29、30日付現地紙、サイトが報じた。
コロナ禍で対面式のイベントが開催できなかった事もあり、今年のイベントは開催前から、人出や商談共に新記録を更新すると見られていた。4日間の人出は15万人との予想を大幅に上回る19万3千人で、過去最高となった。
また、開催期間中にまとまった商談112億4300万レアルは事前に予想されていた60億レアルを大幅に超えただけでなく、2019年に対面式で開かれた第26回目の29億レアルを287・7%上回った。19年の商談額はインフレ調整しても35億3700万レアルだった。
今回のイベントの商談額は、4月はじめにゴイアス州リオ・ヴェルデで開かれたテクノショー・コミゴの106億レアルも上回った。パラナ州カスカヴェルで開かれたRural Coopavelでの32億レアル、リオ・グランデ・ド・スル州ノン・ミ・トッケでのCotrijalの49億レアルも含めた四つのアグロビジネスのイベントでの商談は総額299億4300万レアルに達した。
アグリショー会長でサンパウロ州農務局長でもあるフランシスコ・マトゥーロ氏は、「膨大な数字だ。農業機械の部品サプライチェーンは3年間で完全に解体され、価格上昇を招いた。海上輸送が完全に混乱している事も価格変動も招いているが、数年前よりもはるかに多くのテクノロジーを組み込んだ機械が登場しているのも確かだ。コンポーネントが多くなれば、価格も当然高くなる」と語っている。
なお、アグリショーは連邦政府による農業生産支援計画の詳細発表がない中で開催された事もあり、商談の40%は銀行を介して成立した。