《ブラジル》保健プランで簡易テストOK=官報掲載で20日から発効

オミクロン株による感染者が急増している中、国家医療サービス監督庁(ANS)が19日、新型コロナウイルスへの感染を確認する簡易テストを保健プランでカバーする項目に含む事を満場一致で決め、20日付連邦官報に掲載したと20日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
これにより、外来診察や入院などの対応を含む保健プランの受益者にインフルエンザ症候群(SG)や重症急性呼吸器症候群(SRAG、英語ではSARS)の症状が出た場合、発症当日から7日目までに医師の指示で受ける検査は保健プランの対象項目となった。
発症後の検査で新型コロナに感染している事が判明した場合、隔離終了または職場復帰できるかを決めるための検査も必要となるため、感染から回復までの検査は複数回に及ぶのが普通のため、感染を確認するための検査を保健プランでカバーしてもらえると知り、安堵した市民も多い。
ANS側は、オミクロン株出現で感染者が急激に増えている中、これまで以上に容易に検査を受けられるようになれば、感染の有無の判定と隔離が促進され、感染拡大を抑制する事にもつながる。感染者の急増は医療体制のひっ迫も招くため、感染拡大が抑制されれば、現場の負担が蚊来るなり、医療崩壊も回避できるとしている。
保健プランの受益者は、保健プランの運営会社に、検査を受ける事ができる場所や、新型コロナ感染症の診断や治療に関する情報などを問い合わせる事ができる。当然の事ながら、新型コロナ感染症の治療は保健プランの項目に含まれている。
なお、SGは、発熱、悪寒、のどの痛み、頭痛、咳、鼻水、鼻づまり、味覚や嗅覚の喪失といった症状の内、少なくとも二つがある場合を指す。
SRAGの場合、SGの症状の他に呼吸困難(呼吸器の不快感)、胸部の持続的な圧迫感、酸素飽和度が95%未満、唇や顔が青ざめるといった症状も加わる。子供の場合は、鼻のフレア、チアノーゼ、胸の筋肉の収縮、脱水症状や食欲不振なども観察する必要がある。
ただし、2歳未満の子供や30日以内にPCR検査か簡易テストで陽性だった人、病気のスクーリングや仕事への復帰、治療管理、隔離停止を目的とする検査の場合は対象外となる。