《ブラジル》国内の銀行が被災地支援金寄付=バイア州などに120万レアル

昨年10月以降、広範囲で水害が起き、多くの犠牲者も出ている中、ブラジル銀行連盟(Febraban)とブラジル銀行協会(ABBC)が、被災地支援のために120万レアルを寄付する事を決めたと18日付現地サイトが報じた。
この支援金は、昨年から水害が続いているバイア、ミナス、トカンチンス、マラニョンの各州の復旧のために贈られる。銀行連盟や銀行協会が支援金を寄付するという話は、ジョアン・ロマ市民相がSNSで公表した。
ロマ市民相は、全国産業職業訓練機関(SENAI)などのSシステムと呼ばれる諸機関も、被災地の復興や日常生活の再開のために大きな役割を果たすはずとし、「これらの機関が被災地とその住民の歴史の中に新しいページを作り上げていくために取り組んでいる事に満足し、感謝している」と述べた。
現在までに被災地の復興・救済のために連邦政府が拠出を約束した資金は1億8800万レアルで、水害が特に深刻なバイア州に1億4千万レアル、ミナス州に4800万レアルが割り当てられる。
ロジェリオ・マリーニョ地域開発相は先週、この夏の大雨で被害を受けた地域に全面的な支援を行う事を約束。各市長に資金要請を送るように促し、被害調査のための技術者を送る事も約束すると共に、各種のサービスの復旧やインフラの再構築のための資金開放を促進する意向を表明した。
夏の雨の影響は広範囲に及び、トカンチンス川やサンフランシスコ川といった主要河川が増水した状態は今も続いている。水害はピアウイ州やアマゾナス州といった北部、北東部の州や、南東部の諸州でも報告されている。