ぶらじる歌壇(42)小濃芳子撰
サンパウロ 梅崎嘉明
ピアーダの好きな民にて草花にも奇異な名をつけ楽しむらしも
正月に咲く花はプリマべーラにて白黄紅と咲き継ぐ
この国の原産らしき広き葉の植物はコスーテラデアドンと呼ぶとか
サボテン科の五月に咲く花はフロールデマイオと呼びて親しむ
どこにでも生えて咲く花はマリアセンベルゴニヤと呼ぶらし
サンパウロ 山岡秋雄
満開のバラを描きしシャツを着た娘が歩み花園も去る
売店の業務を終へて店を出る店主の顔の愛想消へる
大男がよちよち歩む児と行くに思わず声をかけ年を聞く
三世の女性の足の運び方祖国の人の歩みと同じ
街路樹の幹は曲がるも枝を張り重心をとり倒れず繁る
五十年付きあふ友とカフェー...
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