なでしこジャパンが交流会=サンパウロ日本人学校児童生徒と

なでしこジャパンの選手たちとサンパウロ日本人学校の児童生徒たち
なでしこジャパンの選手たちとサンパウロ日本人学校の児童生徒たち

 サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」が、ブラジル女子代表と国際親善試合のため、ブラジル・サンパウロを訪れた。5月30日にブラジル・サンパウロ州のNeo Química Arenaスタジアムでの試合は、残念ながら1―3で敗れた。
 翌31日には、パルメイラスの練習場で、なでしこジャパンのトレーニングが実施され、サンパウロ日本人学校の児童生徒と保護者、23家族が招待された。練習見学後には、交流会が開かれ、36人の児童生徒たちがピッチに入り、選手やニルス・ニールセン新監督にサインをしてもらったり、選手と一緒に写真撮影するなど、楽しい時間を過ごした。選手全員のサイン入りのユニフォームも、なでしこジャパンから、日本人学校にプレゼントされた。
 代表してユニフォームを受け取った6年生の大寺瑛心君(11歳)は、「2年前にブラジルに来ました。ブラジルと言えばサッカーかな、と思ってサッカーを始めたんですけどとても楽しいです。ブラジル人の人達と交流できるのもうれしいです」と話し、なでしこジャパンの練習を見て「やっぱりうまいです。僕も将来はサッカー選手になりたいと思っています」と目を輝かせた。

MF椛木結花選手からサイン入りユニフォームを受け取る大寺瑛心君
MF椛木結花選手からサイン入りユニフォームを受け取る大寺瑛心君

 今回が初めてのブラジル訪問となる高橋はな選手(DF・三菱重工浦和レッズレディース)、松窪真心選手(FW・ノースカロライン・カレッジ(アメリカ))にブラジル食について質問すると、「シュハスコは日本で食べたことあるんですけど、本場で味わってみたいです(高橋選手)」「ホテルで見たことのないフルーツが出てきて、切って食べるのが楽しみです(真心選手)」と答えた。

 交流会では、ニールセン監督が、保護者に向けてスピーチを行った。「日本は世界の中でも素晴らしい国ですが、日本の子どもたちのきちんとした振る舞いには感銘を受けました。JFAアカデミー(寄宿制選手養成機関)の女子寮を初めて訪れた際、床はピカピカで、洋服もきちんと畳まれてきれいに整頓されており、とても驚きました。こんなにきれいにするには、清掃代がどれくらいかかるのかを尋ねると、なんと自分たちで掃除をしていると聞いて本当に驚きました。しかも、男子寮も同じようにきれいで、さらに驚きました。私の母国デンマークの子どもたちは、同じ年齢の頃にこのようなことはできませんでした。このように子どもたちを育て、素晴らしい社会を築いてくださっていることに、心から感謝しています」と日本の教育を称賛した。
 最後に監督は、「なでしこの選手たちも素晴らしく、常に最高最善を尽くして練習に取り組んでいます。ぜひ応援してください。今日は来ていただき、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

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