ロザンジェラ下議=拠点をパラナ州に移転=夫モロ氏罷免時の補欠選出馬か
ラヴァ・ジャット作戦の元担当判事でボルソナロ政権では法相も務めたセルジオ・モロ上議(ウニオン)の妻ロザンジェラ下議(ウニオン)が、選挙権をサンパウロ州からパラナ州に移した。モロ氏が選挙地域裁判所で罷免された場合の上議補欠選の準備ではないかと囁かれている。6日付CNNブラジル(1)が報じている。
モロ夫妻は2022年3月、同年10月の選挙に備え、ウニオンのサンパウロ州地区に選挙権を移した。だが、モロ氏の登録住所がホテルになっていたことが問題視され、モロ氏は郷里のパラナ州で登録。選挙では二人共当選していた。
モロ上議は現在、4月1日に再開されるパラナ州選挙地域裁での選挙費用大幅超過の嫌疑で、労働者党(PT)とブラジル共産党(PCdoB)と緑の党(PV)の政党連合、自由党(PL)の二つから訴えられている。選挙検察局は昨年12月に有罪、つまり議員罷免を求めている。
判決は4月1日、もしくは追加予定日の3日ないし8日に出る見込みだが、有罪判決が下り、選挙高裁でも有罪となった場合は、モロ氏の議席をめぐって上議の補欠選挙が行われる。今回のロザンジェラ夫人の選挙権移転は、補欠選挙の出馬準備ではないかと見られている。
補欠選挙をめぐっては、モロ氏の政界入りの恩師だったアルヴァロ・ジアス元上議(ポデモス)、PT党首のグレイシ・ホフマン下議、ボルソナロ前大統領夫人のミシェレ氏(PL)の出馬が早くも噂されている。