第2期改修お披露目式=カンポスさくらホーム

サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)のカンポスさくらホーム第2期改修工事後のお披露目式が、1月24日午後1時からサンパウロ州カンポス・ド・ジョルドン市の同ホームで行われた。
さくらホームの第1期改修工事は、JICA(国際協力機構)から約138万8千レアルの資金援助を受けて2022年4月に多目的サロンなどを新築。今回の第2期工事では援協が約600万レを自己負担し、入居者部屋が9部屋(計57部屋)増設したほか、食堂、厨房や事務・会議室等が新たに設置された。
お披露目式には、来賓である在サンパウロ日本国総領事館の清水享総領事夫妻、地元カンポス・ド・ジョルドン市のレアンドロ・セザール市議会議長、サンジョゼ・ドス・カンポス市の林ワルテル市議をはじめ、援協の税田会長、与儀昭雄評議員会長ら役員及び同ホーム入居者や職員など約100人が出席した。

式では最初に、同ホームの樋口秀樹運営委員長が歓迎の意を込めた謝辞を述べた。1930年代に結核患者療養所として開所し、99年から高齢者養護施設として活動している同ホームの歴史を説明した上で、「先人が蒔いた種が今では大きく成長し、入居者と我々の夢が実現した」と喜びを表した。
税田会長と来賓に続いて、祝辞を述べた清水総領事は改めて同ホームの歴史の重要性に触れ、改修工事に関わったすべての関係者をねぎらった。
改修工事等のビデオ上映後、岩本アレシャンドレ誠一ホーム長の案内で出席者は新しくなったホーム内を視察。その後に記念プレートの除幕も行われた。
引き続き、入居者から来賓たちにランの花が手渡され、与儀評議員会長の発声で乾杯の音頭が取られた。

約40年にわたって同ホームに入居している小林いさこさん(76、群馬県)は「施設が大きく、きれいになった」と喜びながらも、現在17人のみの入居者生活の中で「もう少し人(入居者)が増えてほしいね」と率直な気持ちを話していた。