エセキボ問題=当事国外相が首都会談=ブラジルの仲介で25日に

【既報関連】ベネズエラが自国領と主張し、昨年から緊張関係が続くガイアナのエセキボ地域の領有権問題などについて話し合うため、ベネズエラとガイアナの外相が25日にブラジリアで会談を行うと23日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
同会談は26日の予定だったが、当事者間の日程を調整した結果、25日となった。会談はブラジルのマウロ・ヴィエイラ外相が仲介する。
エセキボ地域はガイアナ国内の10州中、6州にまたがっており、領土の約70%にあたる160平方キロを占める。同地域は数十年にわたる紛争の結果、ガイアナに所属するという国際理解を得ていたが、石油の埋蔵量が豊富なこともあり、ベネズエラが昨年行った国民投票では同国民の大半が同地域の統合に賛成。これを受け、本当の領有権は自国にあると主張するマドゥーロ大統領が、同地域を統合する大統領令を出した。
同地域の領有権は海底油田がある同国沖がどこの国の経済水域かという問題とも関係があり、海底油田の採掘を行っているエクソンモービル社や米国にとっても関心事だ。
同地域を巡る首脳会談は昨年も行われたが合意に至らず、ブラジルでの首脳会談が計画された。今回の外相会談はやはりブラジリアで行われるガイアナのアリ大統領とベネズエラのマドゥーロ大統領との首脳会談に先立つもので、ブラジル外務省では、両国間のより広範な協力とオープンなチャネルについて協議し、両国間の信頼を回復するための会談とする意向だ。