モロ上議=選挙検察が有罪求める=罷免の可能性が高まる
選挙違反に問われ、現在、選挙地域裁で審理中のセルジオ・モロ上議(ウニオン)に対し、パラナ州選挙地域検察局が罷免を求めた。14日付CNNブラジル(1)やコレイオ・ブラジリエンセ(2)が報じている。
昨年の上議選でのモロ氏の選挙法違反裁判は先週からパラナ州選挙地域裁で行われており、先週はモロ氏自身、今週はモロ氏の弁護士が尋問に応じ、供述を行った。
パラナ州選挙地域検察局のマルセロ・ゴドイ、エロイザ・エレナ・マシャド両検察官は14日、「選挙期間中に過剰な財政資金の使用が違法な形で行われていたことは否定しようがない」として、モロ氏と補欠要員の両者を有罪とし、モロ氏を罷免することと選挙への出馬禁止を求めた。
モロ氏は昨年の選挙で、ポデモスから大統領選に出馬しようとした後、ウニオンから上議選に出馬し、203万228・09レアルを使用した。この費用は連邦議員選に出馬する候補者の平均を110・77%上回っており、ボルソナロ前大統領の自由党(PL)、さらにルーラ大統領の労働者党(PT)とブラジル共産党(PCdoB)、レデの3党連合から訴えられていた。
モロ氏の弁護人のグスターヴォ・ゲデス氏は、有罪請求を「尊重する」としながらも、「パラナ州以外で使った州都第一コマンド(PCC)からの警備費などが無視されており、欠陥審理だ」と不服を語った。
この裁判の判決は来年の初頭に出ると見られている。