【特集】鹿児島=移民115、会創立110周年祝う=塩田知事ら600人が参列

式典の様子

 ブラジル鹿児島県人会(文岡セルジオ正樹会長)は6日、「ブラジル鹿児島県人移民115周年およびブラジル鹿児島県人会創立110周年記念式典」をサンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会大講堂で開催した。ブラジル各地の県系人らを中心に、塩田康一知事ら母県からの慶祝団38人、近隣国の県系団体代表者22人が参列し、総勢約600人で節目の年を祝った。

 式典では、両国歌斉唱の後、先亡者へ1分間の黙とうが捧げられた。挨拶に立った文岡会長は「この節目を無事迎えることが出来たのは、支えてくださった母県と県人会関係者の存在があってこそ。これからは人と人の交流はもちろん、ビジネス面での交流も強化していきたいと思います」と述べた。
 塩田知事は「式典の無事開催に心よりお祝いを申し上げます。県人の方々の、故郷から遠く離れた異国の困難な環境の中でも、夢と希望を失うことなく、強い郷土愛から県人会を立ち上げ、不屈の精神で活動されてきたことに対し、同じ鹿児島県人として敬意を表します」と祝辞を述べた。
 母県からは松里保廣県議会議長、同県市長会および町村会の会長を含む6つの市町村長(阿久根市、霧島市、南九州市、南さつま市、徳之島町、宇検村(代理))、鹿児島商工会連合会および商工会議所、県外県関連団体の公益社団法人三州倶楽部代表者らも参加した。
 松里県議会議長は、「ブラジル鹿児島県人会は、創立から今日に至るまで、故郷への思いを忘れず団結を深めながら長い年月を重ねてこられました。この郷土愛に敬意を表し、私たちもより鹿児島の発展に全力で取り組んでいきます。今後とも県人会を守り、育て上げ、今まで以上の地位向上と、母県とのより活発な交流ができるよう願っております」と述べた。

 近隣国からはパラグアイ、アルゼンチン、ペルー、南カルフォルニア鹿児島県人会、ニューヨーク奄美会などの代表者らが参加。近隣国県人会代表としてアルゼンチン鹿児島県人会副会長の田上アリエル氏が登壇し、「式典の無事開催に心からお祝いを申し上げます。世界中で県人会が活動できるのは創設者の先輩方のおかげ。この節目に際し、鹿児島が私たちにとって大切な母県であることを改めて再認識しました。これからも世界中の県人会と母県は団結していきましょう!」と呼びかけた。
 県費留学生OBによる母県への謝辞を桑木野ロドリゴ吉宏さんが代表して行った。
 鹿児島県から日系3団体に記念奨励金の贈呈、各種顕彰が行われ、野村アウレリオサンパウロ市会議員から塩田知事と松里県議会議長へ記念プレート贈呈、県人会と鹿児島県で記念品の交換が行われた。
 式典後は、祝賀会が文協大講堂横の多目的ホールで催され、鏡割りと乾杯、記念ケーキカットが行われた。
 祝賀会では5キロ以上ある大鱒の姿焼きや寿司などの豪華料理が振舞われた。食後にはサンバショーが披露され、来場者らはダンサーと共に踊り、大いに盛り上がった。
 式典に参加した鶴田千里さん(75歳・鹿児島県鹿屋市上高隈町出身)は、「盛大な式典が無事に行われて本当によかった。日本からきた方々と一緒に祝うことで、鹿児島の桜島や海など故郷の懐かしい風景を思い出しました。県人会にはこれからも母県との繋がりを保ちながら、今まで以上に活発な活動を続けてほしいです」と微笑みながら語った。
 式典前日の5日には、サンパウロ市の日本文化広報施設「ジャパンハウス」で、鹿児島県産品を紹介するイベント「KAGOSHIMA DAY」(鹿児島県人会主催、鹿児島県庁協力)を開催し、100人以上の来場者を集めた。同日夜には慶祝団と県人会関係者200人以上が参加した「鹿児島県庁・県人会共催晩餐会」なども開催し、県人会と母県の交流の強さをみせた。

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