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ヤノマミ族居住地=不法採掘地で新たな遺体=金鉱夫の世話役の外国人女性

2023年5月9日

女性の遺体が発見された現場(LEOOTERO/MPI)
女性の遺体が発見された現場(LEOOTERO/MPI)

 ロライマ州ヤノマミ族居住地で6日、新たな女性の遺体が発見された。これにより、同居住地で金の不法採掘を行う鉱夫や先住民を巻き込んだ事件の死者は14人に増えたと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 遺体が見つかったのはヤノマミ族居住地のウシウー部落に近い窪地で、発見者は国家治安部隊のメンバーだ。遺体回収と法医学研究所への運搬を行った連警によると、女性は衣服を脱がされており、性的暴行や絞殺の跡があった。発見現場は2日に8人の遺体が見つかった場所の近くだ。
 同地区では4月29日に金鉱夫の襲撃を受けて先住民1人が死亡し、2人が負傷する事件が起きており、翌日は治安職員との銃撃戦で金鉱夫4人が死亡。また、2日には不法採掘地に近い窪地で8人の遺体が発見され、身元の確認作業などが行われていた。
 7日付メトロポレスサイト(5)によると、女性はベネズエラ人で、金鉱夫だった68歳の夫と24歳の継子は一連の事件で殺されたメンバーの中に入っていたという。警察では、彼女は金鉱夫達の世話係だったと見ており、殺害に至った原因や経緯の捜査を行っている。
 6日付メトロポリスなど(6)(7)によると、連警は同地域の警備強化と共に、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)や国立インジオ保護財団(Funai)の職員に対する州都第一コマンド(PCC)による脅迫事件との関係も捜査中だ。PCCはサンパウロ州を拠点とする犯罪組織で、近年は金の不法採掘でも荒金を稼いでいた。


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