2万5千人来場の盛況博す=第1回ジュンジアイ祭り

ジュンジアイ日伯文化協会(ヤナムラ・ペドロ会長)は3月24~26日、サンパウロ州ジュンジアイ市ウヴァ公園にて、「第1回ジュンジアイ祭り」を開催した。日本食販売や、日本文化ワークショップ、コスプレショーなどを楽しみに3日間で約2万5千人が来場した。
会場では寿司や刺身、ラーメン、焼きそばなどが販売され、漫画や盆栽、折り紙などのワークショップが実施された。コスプレショーのほか、歌手の伊藤カーレン、ヒラタ・ジョエらもショーを行った。
開会式典で挨拶に立ったヤナムラ・ペドロ会長は「本来は2020年の開催予定でしたがパンデミックの影響で中止となりました。何年間も開催実現に向けて、尽力して参りました。これからも開催できるよう、祭りを存分に盛り上げましょう!」と語った。
運営委員長のオクムラ・フェルナンデス・セリオ氏は「夢は一人で見ても実現しないが、皆で見れば実現できる。開催実現を信じ、協力してくれた方々に感謝したい」と喜びを表した。
桑名良輔在サンパウロ総領事は今年が移民115周年の節目の年であることに触れ、多様な日本文化を楽しめる同祭の魅力について語った。

開催を祝して鏡開きが行われ、国際交流基金の洲崎勝会長が乾杯の音頭を取った。
ルイス・フェルナンド・マシャド同市長は、ニッポン・ジャー紙の取材に対し「同祭の開催は日本伝統文化の保護にとって大切だ。日系団体はサンパウロの発展に貢献し続けており、このような盛大で美しい祭りに参加できて光栄だ」と感謝を述べた。
ヤナムラ会長によれば、同文協には現在、350の家族会員が登録している。約10年前は600家族だったが、一時は200まで減少していた。