パラナグア港=ターミナルでナフサが流出=連警が本格捜査に乗り出す
連邦警察が13日、パラナ州パラナグア港のテリン海洋ターミナルで発生したナフサ漏れを調査するためのアグアス・カリジョー作戦を開始したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
最初のナフサの流出は9日夜、2度目の漏れは12日に確認された。同港とアントニナ港の管理運営を担当する公社ポルトス・ド・パラナによると、パイプラインが2カ所破断しており、テリン社の技術者達が13日に破断箇所のチッピングを始めたという。チッピングは修復作業の一部で、特殊な泡剤を使って表面をきれいにする作業をさす。
ナフサは石油化学産業の原料となる石油由来の化合物で、エチレンやベンゼン、プロピレン、トルエン、キシレンなどの製造に使われる。
連警による捜査は13日に始まり、ナフサが流出した原因や環境への影響などを明らかにする。連警によるとナフサの流出量はかなり多く、ナフサの運搬とターミナルへの移送を行った船舶を特定し、船内を捜索するための令状も出ている。
連警によると、ナフサ流出はパイプを使って製品をポンピングする荷降ろし作業中に発生したもので、何らかの形の犯罪行為か、業務上の過失かを特定する必要があるという。
ポルトス・ド・パラナは13日、液体バルク用の公共桟橋での船舶の運航と、「緊急事態の対象地域」にある道路を使ったターミナルへのアクセスが解除されたことを通知する声明を出している。