先住民相が持続可能性で受賞=先住民の権利守る動きも再開

米国で10日、グリーン・カーペット・ファッション・アワードの授賞式が開かれ、ブラジルのソニア・グアジャジャラ先住民相が持続可能性(サステナビリティ)で表彰されたと12日付エスタード紙(1)、13日付TVブラジル(2)など(3)(4)が報じた。

環境活動家のリヴィア・ファースが設立したエコファッション推進のためのアワードでは、持続可能性などでファッション業界を向上させるのに貢献した人を顕彰している。
同賞の共同議長で環境活動家、俳優のレオナルド・ディカプリオから表彰されたグアジャジャラ氏は環境保護や先住民族の権利向上の活動家として知られ、現政権で先住民相に就任。先住民からの閣僚就任は初めてだ。
グアジャジャラ氏は民族衣装とヘッドピースをつけて出席。受賞スピーチでは「先住民の領土を守ることで、地球の反対側の人達が呼吸する空気や飲む水が守られる」と語り、先住民の領土や権利を守ることと環境問題は表裏一体であることをアピールした。同氏は昨年、雑誌『タイム』で、「世界に最も影響力のある100人」にも選ばれている。
なお、同氏は13日もヤノマミ族居住地の一つで行われた先住民会議で、ルーラ大統領や先住民リーダーらと共に先住民の領土と環境管理のための国家政策(Pngati)実施に必要な措置について話し合った。
同日付アジェンシア・ブラジル(5)(6)は、現政権は先住民の土地の管理と保護、居住地内にある天然資源の配分などに関する議論にも先住民達が効果的に参加するよう促す意向であることを報じている。