site.title

《ブラジル》消費者の購買意欲強まる=昨年同月比では17・7%増

2022年5月26日

 全国財・サービス・観光商業連合(CNC)によると、家計消費の意向を示すICFは4月から5月にかけて4・4%向上し、79・5ポイント(P)になったと24日付現地サイトが報じた。
 ICFは0から200で表され、100以上だと肯定的な評価をしている事になる。そういう意味では79・5Pではまだ肯定的とまでは言えないが、5月のICFは5カ月連続で向上し、2020年5月の81・7Pに次ぐ高さとなった。
 コロナ禍による失業者増や所得減の影響は現在もまだ続いているが、5月の数字は昨年同月比では17・7%も向上している。
 ICFの内容を前月比で見ると、職業上の見通しが7・41%、消費財購入の好機が5・5%、現在の収入に関する評価が4・5%向上した。
 また、昨年同月との比較では、職業上の見通しが25・3%、消費の見通しが24・7%、現在の雇用が21・8%向上した。
 これらの数字は、昨年同月よりも失業率が低下し、安定した収入を得られるようになった人が増えている事や、社会保障制度のアウシリオ・ブラジルの支給月額が最低で400レアルに引き上げられた事などが影響しているようだ。ただし、給与所得はまだ、コロナ禍前の水準には戻りきっていない。
 また、所得別のICFを比較してみると、月収が最低賃金の10倍未満の人達の消費意欲は前月比で4・8%、昨年同月比では18・5%向上した。他方、月収が最低賃金の10倍以上の人達の消費意欲は前月比で2・8%、昨年同月比では15・3%の向上にとどまっている。


【25日の市況】イボベスパ指数はゼロベースで引け、ドルはやや上昇前の記事 【25日の市況】イボベスパ指数はゼロベースで引け、ドルはやや上昇《ブラジル》北東部=大雨続きで水害のリスク=3州には最大規模の警告も次の記事《ブラジル》北東部=大雨続きで水害のリスク=3州には最大規模の警告も
Loading...