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小濃芳子さん=ブラジルのコロナ禍詠む=日本短歌雑誌『短歌往来』

2022年3月16日

掲載された短歌往来
掲載された短歌往来

 当紙文芸欄「ぶらじる歌壇」で選者を務める小濃芳子さんが、日本の月刊短歌雑誌『短歌往来 2021年8月号』の特集「世界の新型コロナを詠む」に参加し、『47万人の犠牲者』と題する短歌10首と随筆を寄稿した。
 小濃さんの発表歌は、「時ならぬ真夜に働く人の群れ赤土の墓地スコップ光る」「霧雨のサンパウロ保健所坂の上ワクチン求め人の波うねる」など、昨年6月までに書き上げたもの。当時のブラジルはコロナ第2波で感染者数が再び激増しだしていた頃となる。随筆では保健大臣の交代が相次いでいることやワクチン接種会場の様子が描かれている。
 特集にはイギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、タイ、台湾、アフリカなど世界各地に住む歌人15人が参加した。
 同特集については昨年12月発売の『短歌年鑑 令和4年版』(KADOKAWA)で歌人の日高堯子(ひたか・たかこ)さんが『それぞれのコロナ事情を読むことができる』と評している。
 小濃さんは2015年にも『短歌往来』の特集『新 海外在住歌人のうた』でブラジル在住の歌人として阿部玲子さんと共に掲載されている。


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