

首都ブラジリアにおける日伯文化交流の一大イベント「第13回ブラジリア日本祭り」が27日(金)から29日(日)までの3日間、パルケ・ダ・シダーデの展示パビリオン(Expobrasília – Parque da Cidade Pavilhão A)で開催される。主催はブラジル中西部日伯協会連合会(中島ロベルト会長)。今年は日伯修好通商条約130年をテーマに、より一層充実したプログラムが用意されているという。
同祭は「伝統と現代の融合」をテーマに掲げ、老若男女を問わず楽しめるさまざまな催しが展開される。会場内では、太鼓(和太鼓)や日本舞踊、盆踊りなどの伝統芸能が披露されるほか、折り紙や生け花といった日本文化体験のワークショップも実施される。これらは、来場者に日本の美意識や精神性を身近に感じてもらうことを目的としている。
グルメエリアでは、寿司、ラーメン、たこ焼き、和菓子など、幅広い日本料理を味わうことができ、五感で日本を感じられる空間となっている。
さらに、若者世代やポップカルチャーファンに向けては、アニメやマンガ、ゲームといった現代日本文化に焦点を当てた「ポップカルチャーステージ」も用意されており、コスプレコンテスト、J―popやアニソンのライブパフォーマンスなどが予定されている。日本のサブカルチャーに親しみを感じている来場者にとっても魅力的な内容だ。
同祭は、日系社会が築いてきた歴史や文化を未来へと継承し、ブラジル社会全体に向けて日本文化の多彩な側面を発信する貴重な機会。家族連れはもちろん、友人同士、また一人での来場でも十分に楽しめる内容となっている。
第1回から実行委員長を続ける安永邦義さん(69歳、3世)は「入場者4万人を数える大イベントに育ちました。パラナやサンパウロから芸能団体を招待して、本格的に開催しています。皆さまのご来場を心よりお待ちしております」と呼びかけた。