14歳少年が両親と弟を銃殺=ネット女友達との交際反対され

14歳の少年が両親と3歳の弟を殺害(26日付CNNブラジルの記事の一部)
14歳の少年が両親と3歳の弟を殺害(26日付CNNブラジルの記事の一部)

 リオ州内陸部イタペルナの自宅で、両親と3歳の弟を銃で殺害し、その遺体を自宅の地下タンクに投げ込んで隠蔽した容疑で、14歳の少年が身柄を拘束された。少年は、オンラインゲームを通じて知り合った少女との交際を巡って両親と対立し、少女に会いに行くのを禁止された恨みで犯行に至ったとみられている。26日付CNNなど(1)(2)が報じた。
 事件は21日(土)、少年は家族が寝静まった夜中に隠していた銃を取り出し、父親(45歳)、母親(37歳)、3歳の弟に向けて発砲。遺体を自宅の地下にあるタンクに投げ込み、証拠を隠蔽したという。銃は父親名義で登録されており、父親は、CAC(コレクター、射撃競技者、狩猟者の意)資格を保持していた。
 事件が発覚したのは25日、少年の祖母が家族の行方不明を警察署に届け出たことで捜査が始まり、家宅捜索の際に夫妻のマットレスに血痕が見つかり、血に染まった衣服や焼かれた物品の痕跡も確認された。
 さらに、地下タンクから漂う強い異臭が捜査員の注意を引き、その中から遺体が発見された。証拠を突きつけられた少年は犯行を自白した。
 少年は両親の反対を受け、マット・グロッソ州に住む交際相手に会いに行くことができず、精神的に追い詰められていたとされている。警察によると、少年は冷徹さを保っており、同じ状況になったら「同じことを繰り返すだろう」と供述したという。少年は父親が勤続期間保障基金(FGTS)に約3万3千レアルを保有していることを知り、死亡者の給付金を引き出す方法を携帯電話で調べていたことも明らかになっている。
 事件を担当するカルロス・アウグスト・ギマランイス警部は、「家族の命を奪い、少年自身の未来も絶たれるという、非常に衝撃的で悲劇的な事件だ。動機が非常に曖昧であることが、事件を一層複雑にしている。3歳の弟殺害に関しては、少年は『両親を失った苦しみを与えたくなかった』と説明している」と述べた。
 事件の背後にある動機や少年の精神状態については、今後の捜査で明らかにされるとみられており、少年が関わっていたオンラインのゲームが重要な要素である可能性も指摘されている。

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