外務省元研修生とご引見=佳子さまに訪日成果を報告

元研修生の言葉に耳を傾けられる佳子さま

 佳子さまは7日(土)夜、サンパウロ市内で日本国外務省の元研修生らにご引見された。参加者一人ひとりに丁寧かつ親身に言葉をかけられ、元研修生たちは日本政府が提供する貴重な研修機会を通じて得た経験や、それぞれの分野での活躍ぶりなどを報告した。
 今回のご引見には、サンパウロ日伯文化福祉協会(文協)の第6副会長を務める福原カルロス氏の娘である福原マリーナさんも出席した。福原家は長年にわたり日系社会の発展に貢献しており、マリーナさんの参加は、日系社会の次世代への継続的な関心と貢献を示唆するものとして注目された。
 病院薬剤師として活躍するマリーナさんは、現在、サンパウロ大学医学部付属病院の薬事技術部門で品質保証を担当している。ブラジル日本青年会議所(JCIブラジル日本)の元会長も務め、外務省の「次世代日系人指導者会議」の研修生として日本に招かれた経験を持つ。
 今回のご引見に関してマリーナさんは「この貴重な経験を通して、ブラジルと日本の関係をより強くしていく上で、私たち日系人の行動がいかに大切かを改めて感じることができました」と語った。
 佳子さまとの会話について、マリーナさんは「佳子さまからは、なぜ薬剤師を選んだのか尋ねられ、私の仕事についてお褒めの言葉をいただきました」と明かした。佳子さまの印象については「とても穏やかで親しみやすい方だと感じました。皇室の伝統を大切に受け継ぎ、未来へ繋いでいこうとする強い決意と感謝の念をお持ちだと感じました」と述べた。

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