佳子さま=JICAボランティアご接見=殿下の細やかな配慮に感嘆の声=本紙の歓迎特集号もご高覧

JICA海外協力隊員とのご接見される佳子さま

 日伯修好通商航海条約締結130周年を記念して来伯中の秋篠宮佳子内親王殿下(以下、佳子さま)は6日(金)午後、サンパウロ市のホテルで現在ブラジルで活動中のJICA海外協力隊員とご接見された。
 この日、ブラジル各地で活躍するJICAボランティアが集い、佳子さまは一人ひとりに丁寧に声をかけられ、質問を投げかけられた。また、握手を交わし、隊員たちの活動や思いに深く耳を傾けられた。その温かいお心遣いは、ボランティアたちの胸に深く刻まれたようだった。
 サンパウロ日伯援護協会福祉部で作業療法士として活動する柴﨑郁美さんによれば、「佳子さまは、どんな方が利用されているか、どんな活動をしているかをお尋ねになられました」と話す。直接話した佳子さまの印象については「輝かしく、まぶしくて、とても優しい。皆さんのことを本当に心から思っていらっしゃる、考えていらっしゃる方だなと感じました」と、その温かいお人柄に感銘を受けた様子だった。
 ブラジルの子どもたちに野球指導を行っている小﨑信秀さんは「なぜ協力隊に参加したのか、ブラジルの子どもたちの様子はどうか、子どもたちと接するときに大切にしていることは何かをお尋ねになられました」という。それに対して小﨑さんは「ブラジルでは自分中心に考える人が多いので『みんなのことを考えて、みんなで勝ちましょう』という姿勢を教えていますと答えました」と話す。佳子さまのご印象については「隊員一人ひとりと話しているのに、質問も同じじゃなく、素晴らしいなと思いました」と佳子さまの細やかな配慮に感嘆の声を上げた。
 ブラジル日報にマーケティング専門家として派遣された麻生公子さんは、「佳子さまの特集号も出しましたと伝えたら『拝見しました』と言ってくださり、すごく嬉しかったです」と、直接のお言葉に感動を覚えたよう。佳子さまのご印象については、「それぞれの人とお話しされていて、すごく聡明な方だなと思いました。また、ドレスがとても美しく、刺繍も見事でお上品。さすがプリンセスだなと思いました」と、佳子さまの知性と気品あふれるご様子についての感想を語った。
 佳子さまのブラジル日程は多岐にわたり、サンパウロ市以外ではパラナ州マリンガ、ローランジア、ロンドリーナ、南麻州カンポ・グランデ、ブラジリア、リオ、フォス・ド・イグアスもご訪問予定だ。

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