ブラジル日系社会の皆様、令和7年の「日本移民の日」を迎えるにあたり、心より慶賀の御挨拶を申し上げます。
1908年に笠戸丸がサントス港に到着して以来、日本から多くの方がブラジルに移住され、言語や文化も異なる中で精励刻苦、並々ならぬ努力を重ねられ、ブラジル社会の発展にも大きく寄与してこられました。ブラジルは海外で最大の日系社会を有するまでになり、日本に対する強い信頼がブラジル社会全体に深く根を下ろしています。先人の精神を受け継ぎ、二世、三世、そして新世代の日系人の皆様が、ブラジル人としてブラジル社会で御活躍されていることを誇りに思うとともに、改めて敬意を表します。
昨年11月にブラジルを訪問した折に、リオデジャネイロの日系社会の皆様と直接お話しする機会をいただきました。皆様の御活躍についてお話を伺い、私の日系人の皆様への敬意の念は一層深まりました。また、本年、日・ブラジル外交関係樹立130周年を迎え、3月にコロナ禍後初の国賓としてルーラ大統領をお迎えしました。ルーラ大統領との会談を通じて、皆様が両国の友好関係の架け橋となられていることを実感しました。
また、130周年を記念して、本年6月4日から17日まで秋篠宮家佳子内親王殿下がブラジルを御訪問され、ブラジル各地の日系社会の皆様にお会いになります。引き続き、日・ブラジル間の固い絆の土台となってきた日系人の皆様と手を取り合い、今年の日本ブラジル友好交流年を盛大なものとし、両国間の友好関係をますます緊密なものとしていきたいと考えています。
末尾となりますが、皆様の御健勝と益々の御活躍、そしてブラジルにおける日系社会の更なる御発展を心から祈念し、私のお祝いの御挨拶とさせていただきます。
