■訃報■山城八重子さん

山城八重子さん

 琉球筝曲興陽会ブラジル支部(与那嶺恵子支部長)の支部長やブラジル沖縄県人会事務局員などを務めた山城八重子(やましろ・やえこ)さんが21日、入院先のサンパウロ市クリニカス病院で亡くなった。行年84歳。沖縄県読谷村出身。
 山城さんは、1961年4月に渡伯。66年に第5次沖縄産業開発青年隊の山城興造(こうぞう)さん(故人)と結婚し、2男2女の子宝に恵まれた。88年1月に琉球筝曲興陽会ブラジル支部に入会し、2004年に師範免許を修得。16年には同支部支部長に就任し、その間の数年間を含め21年まで支部長を務めた。また、旅行代理店や民間の郵便局での仕事も経験したほか、ブラジル沖縄県人会の事務局員として同県人会の活動も支えるなど尽力した。
 山城さんは数年前から心臓が弱っていたが、術後の経過は良く療養していた。しかし、2カ月ほど前から心臓が再び悪化して肺炎に罹るなどし、クリニカス病院のUTI(集中治療室)に入院していたという。
 琉球筝曲興陽会ブラジル支部関係者は、「山城さんは何事も一生懸命にやる人で、会員を増やすために頑張っていた」と往時を偲んでいた。
 葬儀が22日、サンカエタノ・ド・スール市内の葬儀場で執り行われた。初七日ミサなどは未定。

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