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リオ市=縫製所の火災は短絡故か=重体の負傷者の1人死亡

2025年2月18日

従業員が脱出できるよう、枠が焼き切られた窓と消火作業後もうっすらと立ち上る煙(© Tânia Rêgo/Agência Brasil)
従業員が脱出できるよう、枠が焼き切られた窓と消火作業後もうっすらと立ち上る煙(© Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 【既報関連】12日に起きたリオ市北部の縫製所での火災は短絡(ショート)が原因であった可能性があると、14日に市警が明らかにした。また、16日には入院・加療中だった負傷者の1人が亡くなるなど、カーニバル直前の慌ただしさが招いた悲劇は後をひいている。
 12日はアセッソまたはセリエ・オウロと呼ばれるグループのエスコーラ・デ・サンバの衣装などを仕立てている縫製所が全焼し、従業員ら21人が負傷。初期消火用機材、避難口や誘導灯設置などの安全基準も守られていない施設の中で逃げ場を失い、窓枠にしがみついて救助を待っていた人達が消防士が枠を焼き切るのを待って逃げ出した様子などが注目を集めた。
 14日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、警察は不法接続で安全性を欠いた状態で電力を使っていたことを突き止めており、24時間体制で作業が続くなどして電力の過剰使用が起き、出火した可能性が強いと見ている。
 今回の火災で最も被害が大きかったインペリオ・セラノ、ウニードス・ダ・ポンテ、ウニ―ドス・デ・バングの3チームは、カーニバル当日も評価されないことになり、衣装が揃わないことなどによる下位脱落の対象からも外される。
 なお、州保健局によると、州立ジェトゥリオ・ヴァルガス病院に入院していたロゴリゴ・デ・オリヴェイラ氏は16日に亡くなった。同病院には負傷者の大半が入院しており、16日現在も6人が入院中だ。1人は症状が改善、安定し始めたが、5人は重体だという。市立ソウザ・アギアル病院にももう一人の負傷者が入院している(16日付アジェンシア・ブラジル(2)参照)。
 セリエ・オウロのパレードは2月28日と3月1日で、衣装や小物の準備は佳境に入っていたが、そのことが現場で宿泊する人も含め、24時間操業という事態を生み、悲劇を招いたとして、作業実態やリスク管理への批判も出ている(15日付アジェンシア・ブラジル(3)参照)。


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