【31日の市況】Ibovespaは0.61%下落して126.135ポイント=ドルは0.30%下落して5.8355レアル、10営業日連続の下落

 Ibovespaは金曜日に下落して取引を終えた。前日に急騰した反動による調整が影響し、特にValeの株が大きなマイナス要因となった。しかし、それでも月間ではプラスを確保し、昨年8月以来の月間上昇を記録した。Ibovespaは、0.61%下落し、126.135ポイントで取引を終了。取引中の最高値は127,531.99ポイントで、昨年12月12日以来の高水準だったが、最安値は126,057.34ポイントだった。
 この結果、Ibovespaは週間で3.10%、1月全体で4.95%の上昇となり、4カ月連続の月間下落を脱した。今年に入り国外投資家による41億レアルの純流入が寄与した。
 2025年に入ってから、Ibovespaはまだ1週間もマイナスになっていない。これで4週連続の上昇となり、週次ベースでは2023年10月以来となる3.85%の最高記録となった。

米国株は下落、関税導入の影響

 金曜日の米国株は下落し、主要指数は軒並み値を下げた。ホワイトハウスが、ドナルド・トランプ大統領が土曜日にカナダ・メキシコからの輸入品に25%、中国製品に10%の関税を課すと発表したことが影響した。

欧州株は過去最高を更新

 一方、欧州株式市場は金曜日に史上最高値を更新した。テクノロジー株が主導し、NovartisやHexagonの企業決算が景気回復への懸念を上回った。

原油価格は関税導入懸念で下落

 金曜日の原油先物価格は変動の激しい取引の末に下落した。ホワイトハウスが、2月1日(土)からカナダ・メキシコに25%、中国に10%の関税を正式に導入すると発表したことで、投資家はコモディティ価格への影響を懸念した。
 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(Nymex)のWTI原油3月限は、0.27%(0.20ドル)下落し、1バレル72.53ドルで終了。ロンドンのインターコンチネンタル取引所(ICE)で取引される北海ブレント原油4月限は、0.28%(0.22ドル)安の75.53ドルだった。

金利市場:短期金利上昇、長期金利は下落

 短期DI(預金インターバンク金利)は金曜日に上昇。中央銀行の金利決定後の急低下を受け、投資家がポジションを調整した。一方、長期金利は再び低下し、週間では40ベーシスポイント以上の下落となった。
 タームカーブ(利回り曲線)の多くの部分で金利は15%未満となった。
 金曜日の午後時点で、流動性の高い2025年7月限のDI金利は14.12%(前日14.09%)、2026年1月限のDI金利は14.925%(前日14.853%、7ベーシスポイント上昇)となった。

ドル:10営業日連続の下落

 金曜日の外国為替市場で、ドルはブラジルレアルに対して10営業日連続の下落となった。月末のPtax(外国為替基準レート)の決定に向けた投資家の動きや、米国の関税導入への期待が影響した。
 ドルの即時レートは0.30%下落し、1ドル=5.8355レアルで取引を終了。2024年11月26日以来の最安値(5.8096レアル)となった。1月17日以降、ドルは1日も上昇せずに取引を終えている。

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