【13日の市況】ボベスパ、小幅上昇で取引終了-政府が新たな財政措置を示唆で

 イボベスパは月曜日(13日)の取引を0.13%高で終え、11万9,006.93ポイントを記録した。日中に一時11万8,700ポイントまで下落する場面があったが、取引終了にかけて持ち直した。
 市場の注目を集めた要因の一つは、財務省のダリオ・ドゥリガン事務次官が今年中に新たな財政措置を講じる可能性について言及したことだ。この発表は、2023年末の困難を乗り越えた後、安定性を求める市場に一定の楽観ムードをもたらした。

ペトロブラスと銀行株が指数を支える一方、不安定な動きも
 ボベスパの小幅な上昇は、ペトロブラス(PETR4)が0.35%上昇したことや、銀行株が堅調だったことが寄与した。イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は0.72%、ブラデスコ(BBDC4)は0.36%上昇。一方で、バンコ・ド・ブラジル(BBAS3)は横ばい、B3(B3SA3)は0.10%下落した。
 鉄鉱石価格の上昇にもかかわらず、ヴァーレ(VALE3)は0.02%下落。このセッション中、何度も値動きを見せたものの、大きな影響を及ぼすことはなかった。

米国市場はまちまち、ドルは小幅安
 ドルは取引開始時に上昇したものの、最終的には0.07%下落し、1ドル=6.09レアルで取引を終えた。一方、米国市場はインフレデータ発表を控えてまちまちな動きとなり、投資家は連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを一時停止する可能性を見越して慎重な姿勢を見せている。

消費セクターは下落、ペッツが健闘
 小売業セクターは軟調で、特にカジノ系スーパーのカルフール(CRFB3)が4.37%、GPA(PCAR3)が4.71%の下落を記録。一方、ペット用品小売のペッツ(PETZ3)は、コバシとの合併承認に関するニュースを受けて0.99%上昇した。

不安定な市場心理と先行き
 財務省事務次官の発言が市場に与えた影響は小さく、投資家は政府の財政健全化の取り組みを引き続き注視しています。また、2024年の政府の財政収支目標について、中央銀行のディオゴ・ギレン政策局長は「下限を達成できる可能性が高いが、財政状況は依然として注視が必要」と述べた。
 さらに、欧州市場の下落や、米国市場での利上げ観測を背景に、外的なプレッシャーが市場に影響を及ぼしている。加えて、地政学的リスクの高まりも投資家心理に影響を与えている状況だ。
 火曜日には米国の生産者物価指数(PPI)、水曜日には消費者物価指数(CPI)の発表が控えており、市場の警戒感が続く中でどのような動きが見られるか注目されている。

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