【6日の市況】メルコスルEUのFTA合意だが、Ibovespaは1.50%急落して125,945.67ポイント=ドルは1.09%の急騰で6.07レアルに

 この金曜日のIbovespaは1.50%急落し、1,911.91ポイントの損失、125,945.67ポイントで取引を終えた。前週の2.68パーセントの下落に続いて、0.22パーセント上昇で終わったので、少なくとも週足では肯定的だったと言うこともできる。しかし、商業ドルは1.09%の急騰で6.07レアルとなり、悪い一日であったことは間違いない。DI(長期金利)も同じ傾向で、軒並み上昇した。

 アンドバンクの投資アナリスト、フェルナンド・ブレシアーニ氏は、「この(歳出削減の)パッケージや、財政問題を緩和しようとする情報がない限り、チキンフライト(鶏の羽ばたき)のようなものだ」と見ている。
 市場を襲ったパニックを示すように、2027年1月のDIレートは今週68ベーシスポイント上昇した。この動きの背景には、まさに政府が提案した財政パッケージに対する市場の不信感がある。議会で水増しされるか、承認に必要な支持さえ得られないのではないかという懸念である。
 マンチェスター・インベスティメントスの債券部門責任者、ラファエル・スエイシ氏は「市場はすでに歳出削減の進展に非常に慎重になっている。パッケージの2法案に対する緊急措置が承認されたにもかかわらず、提案の内容を承認するという議会のコミットメントは得られていない」言う。

メルコスールとEUの合意

 消化不良ぎみだが、良いニュースもあった。その主なものは、20年以上も待たれていたメルコスールと欧州連合(EU)の間でようやくFTAが合意に達したことである。「メルコスールとEUの合意は世界最大のものだ。7億人以上の人々の話だ」とジェラルド・アルキミン副大統領は祝辞を述べた。「歴史的な日だ。まだ道のりは長いが、この合意はブラジルのGDPを0.34%押し上げるだろう」

米国の労働市場は引き続き好調

 この日は、米国の労働市場に関する最も重要なレポートである雇用統計の発表もあった。この結果はまちまちと見られたが、FRBによる2024年最終会合での新たな利下げ観測が強まった。FRBは緩やかな利下げを維持すると予想されている。
 にもかかわらず、ニューヨークの主要株価指数はまちまちで終わった。ダウ平均は下落したが、S&P500とナスダックは上昇しただけでなく、セッション中に史上最高値を更新した。

ヴァーレ、ペトロブラス、銀行が後退

 ここでも、ほとんど手つかずのままだった。救われた株はほとんどなかった。ヴァーレ(VALE3)は鉄鉱石の下落で1.71%下落した。ペトロブラス(PETR4)は、原油が再び下落し、プラットフォームの廃止費用として10億米ドル以上の削減を発表し、1.54%下落して取引を終えた。
 BB(BBAS3)は2.94%下落し、投資家は農業のデフォルトに注目している。ブラデスコ(BBDC4)は2.30%下落、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は2.04%下落、サンタンデール(SANB11)は1.05%下落した。
 小売セクターでは、スーパーマーケットが急落した。アッサイ(ASAI3)は6.53%下落、カルフール(CRFB3)は7.04%下落、GPA(PCAR3)は8.14%下落した。
 救われた銘柄としては、この日最も取引されたB3 (B3SA3)が1.53%上昇、エンブラエル (EMBR3)が1.70%上昇した。同社は2024年に反落する可能性が低いためだ。

 10日(火)には11月のIPCAが発表される。翌日には、ロベルト・カンポス・ネット氏が議長を務める最後の会議で、ブラジルの新金利が決定される。米国では水曜日、11月の消費者物価指数(CPI)が発表される。そして木曜日(12日)には、アメリカの生産者インフレ率(PPI)の発表がある。
 さて、次の金曜日は?

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