サンパウロ州=川投げスキャンダルの軍警=容疑者射殺した前歴も判明

【既報関連】現在騒動となっている、2日未明にサンパウロ市南部で25歳の男性が川に投げ捨てられた事件で、投げ捨てた軍警は以前、容疑者に12発の銃弾を浴びせて死亡させたことがあることが判明した。4日付G1サイトが報じている。(1)(2)
マルセロという名の25歳の配達員を川に投げ捨てたのは大サンパウロ市圏ジアデマの第24大隊所属兵士のルアン・フェリペ・アルヴェス・ペレイラ氏(29歳)だ。同氏は昨年、追跡中だった男性に銃弾12発を浴びせ、死亡させる事件をおこしていたことがわかっている。
ペレイラ氏はこの事件で殺人罪に問われ、サンパウロ州検察局に書類送検されたが、今年1月にサンパウロ州地裁による有利な判断を受け、お蔵入りとなっていた。
サンパウロ州保安局は2日に起こった件で、ペレイラ氏を含む第24大隊の軍警13人を職務停止処分としたが、ペレイラ氏に対しては逮捕請求も出ていたため、軍警監察局での事情聴取後、身柄を拘束。軍警裁判所が5日朝、正式に逮捕命令を出したことで、同氏の身柄はサンパウロ市西部軍警刑務所に移された。