【27日の市況】Ibovespa指数は1.73%下落して127,668.61ポイント=ドルは急騰して5.9141レアルの史上最高値

 ボベスパ指数は、連邦政府が数週間前に約束したはずの歳出削減パッケージが経済チームによってまだ発表されていないことから、国の財政シナリオに対する懸念に圧迫され、水曜日は下落して引けた。
 ブラジル株式市場のベンチマークであるIbovespaは、木曜日に米国が休日となるため、ビジネスにも慎重さが反映され、1.73%下落し、取引セッションの最安値となる127,668.61ポイントとなった。
 出来高は264億レアルだった。
 取引開始早々、ボベスパ指数は、国外で鉄鉱石が上昇した日にヴァーレ(VALE3)の上昇に支えられ、130,282.83ポイントのセッション高値を記録した。
 しかし午前の終わりには、ウォール街が軟調に始まったことや、金融当局が今週中に発表すると予告していた財政支援策の発表が遅れていることに不安を感じていることもあり、マイナス圏に沈んだ。
 歳出削減は月収5,000レアルまでの所得税免除を伴うというニュースを受けて、税収減が予想されることからムードは悪化した。
 また、ルイス・マリーニョ労働相は、記者団の質問に対し、財政再建案には超富裕層への課税も含まれ、噂されていたものとは「まったく異なる」ものになると述べた。
 フェルナンド・ハダジ財務相は、午後8時30分にラジオとテレビの演説で対策を発表する予定だ。
 B.サイド・インベスティメントスのチーフ・エコノミスト、ヘレナ・ベロネーゼ氏は、「支出抑制策が発表されるはずだったこの日、政府支出は大幅に増加するかもしれない」と述べた。
 「発表が合同かどうか、また所得税免除の財源が歳出抑制策以外にあるかどうかについては疑問が残るため、市場はもちろん、どちらかといえば防衛的なポジションをとっている」と彼女は顧客向けメモで付け加えた。
 水曜日、ドルはレアルに対して急騰し、5.9141レアルで史上最高値を記録した。
 国外では、木曜日に米国株式市場が休場となり、金曜日の取引時間が短縮される感謝祭を前に、ウォール街の主要株価指数は赤字で引けた。
 また、JPモルガンのストラテジストは、中国の成長鈍化やSelic金利のさらなる引き上げなどを理由に、ブラジル株の推奨を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。

ハイライト

– マガジン・ルイザ・オン(MGLU3)は、16.4%上昇した3連騰の後、調整局面で9.4%下落した。この動きは、財政ニュースによるDI契約率の急上昇がセクターの重荷となり、B3消費者指数は2.92%下落した。

– LWSA ON (LWSA3)は9.13%下落し、シティのレポートが同銘柄の推奨を「買い/高リスク」から「中立/高リスク」に引き下げたことを背景に、同紙の目標株価は6.9レアルから4.9レアルに下落した。同じく格下げされたTOTVS ONは1.25%下落した。

– CYRELA ON (CYRE3) は6.77%下落し、直近の上昇分(火曜日までの3セッションで5.7%の上昇)を取り戻した。

– ナチュラ・アンド・コー・オン(NTCO3)は3.06%上昇し、エイボン・プロダクツとその債務者関連会社の無担保債権者と、同社が米国で進めている司法更生手続きの一環として、基本合意に達したと取引時間中に発表した後、午後に勢いを増した。

– VALE ON (VALE3)は1.22%上昇した。中国の鉄鉱石先物の上昇に支えられ、大連商品取引所(DCE)の最 も取引量の多い限月は1トン792.0元(109.19ドル)と、1.08%上昇した。

– PETROBRASのPN (PETR4)は、国営企業が基準としているブレント・バレルがほぼ横ばいで取引を終えた中、国外の原油価格が小幅に変動し、0.36%下落した。

– ITAÚ UNIBANCO PN (ITUB4)は2.45%下落し、国の財政状況の悪化が響いた。セクター別では、BANCO DO BRASIL ON (BBAS3) が1.75%、BRADESCO PN (BBDC4) が2.7%、SANTANDER BRASIL UNIT (SANB11) が3.35%下落した。

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