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最高裁=公共機関の宗教的意匠=過半数の判事が「問題なし」

2024年11月27日

25日の最高裁(Jose Cruz/Agencia Brasil)
25日の最高裁(Jose Cruz/Agencia Brasil)

 最高裁では公共機関に置かれている宗教的な意匠(デザイン、シンボル)を撤去すべきかについての審理が続いているが、25日には撤去に反対する判事が過半数を超えた。同日付CNNブラジル(1)が報じている。
 今回の審理は、連邦検察庁が行った、「十字架など、宗教的な意味合いを持つものを公共機関に置いたり、飾ったりすることは、政教分離の立場を取る国として相応しくないのではないか」という主張に対するものだ。
 同件の審理は15~26日の日程でビデオ形式で行われているが、25日現在で、クリスチアーノ・ザニン、フラヴィオ・ジノ、アンドレ・メンドンサ、ジアス・トフォリ、ジルマール・メンデス、エジソン・ファキンの6判事が検察庁の主張に反対票を投じた。最高裁は11人で構成されており、すでに過半数を超えている。
 報告官のザニン判事は、「公共機関の建物の中に宗教的な意匠が存在しても、伯国社会の文化的伝統を表現するという目的である限り、憲法には抵触しない」と主張しており、それが支持された形となった。ザニン判事は、「国や州、連邦直轄区、地方自治体のいずれかに属する公共の建物に宗教的な意匠があっても、個人の信仰の自由を無視したり、特定の宗派を強要することなどにはならない」と説明している。
 また、ジノ判事も「憲法の評価する人間の宗教的側面がすでにキリスト教、とりわけカトリック教会の歴史的影響を反映している」との見解を示している。


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