【1日の市況】ボベスパ指数は1.23%下落して128,120.75ポイント=ドルは6日連続の高値で1.53%高の5.87レアル、6レアル目前

 ボベスパ指数は1,592.58ポイント下落して128,120.75ポイントとなり、1.23%下落して一日を終えた。これは指数が前場比0.99%上昇し、127,513.88ポイントで取引を終えた 8月7日以来の最低水準だ。この時、イボベスパ指数は8回にわたってプラスを記録し、その後137,000を超える史上最高値を記録した。今日、シナリオは異なり、2カ月前の記憶が残っている。週全体では1.36%のマイナスとなり、先週のマイナス0.46%に続いて2週連続のマイナスとなった。
 ブラジルで11月が悪いスタートを切ったとしても、国外では同じことは言えない。米国の株式市場は、この日の高値には遠く及ばないものの、一貫して上昇した。
 米国の労働市場に関する主な報告書では、農業部門以外での雇用創出はわずか1万2000人で、アナリストの予想を大きく下回った。エコノミストたちは、ハリケーン「ミルトン」やストライキといった一過性の出来事によってデータが「汚染」された可能性はあるにせよ、労働市場が今月も下降傾向を続けたことは明らかであり、FRBが利下げサイクルにおいて緩やかな利下げを選択することを可能にするだろうと考えている。
 C6銀行のエコノミスト、クラウディア・モレノ氏は、「労働市場の勢いが失われ、インフレが抑制されていることから、FRBは金融緩和サイクルを継続し、来週の会合で0.25%の利下げを行うべきだと考えている」と予想する。
 日曜日はサマータイムが終了し、ウォール街はB3と同じく1時間遅く開閉する。
 しかし、ここ数日のように、「財政支配」、つまり、財政の混乱というシナリオの中で金融政策の有効性が失われることを特徴とする「財政支配」が主役となるのとは話が違う。IRBアセットのマネージング・ディレクターであるパウロ・バレ元財務長官は、「中銀は良い仕事をしており、舵を握り続けている」と指摘する。
 しかし、XP社の政治アナリスト、パウロ・ガマ氏は、「財務省や計画省は、これらすべての歳出見直し策を提示するために、危機感を持って取り組んできたと見ている。しかし、政治のタイミングと市場のタイミングは異なる」ともコメントした。そのため、9月の鉱工業生産が好調でも、事態を明るくすることはできなかった。
 そして、特にドルに影響を及ぼしているのがアメリカの選挙プロセスだ。今日、ドルは6日連続の高値、今回はなんと1.53%高の5.87レアルで引けた。DI(長期金利)は加速し、ほぼすべてのカーブで2%近く上昇し、現在すべての頂点で13%を超えている。
 
ヴァーレ、ペトロブラス、銀行が後退

 その結果、ブラジルの資産は、いくつかの例外を除き、低調な一日となった。ヴァーレ(VALE3)はほぼ例外の一つで、終盤は損失と利益の間で取引され、0.05%下落した。
 一方、ペトロブラス(PETR4)は1.36%の大幅下落で、同社は「配当や投資に関するニュースは投機的だ」と述べた。国際原油価格が上昇したセッションでのことだ。
 銀行はすべて赤字で終わった。イタウ・ウニバンコ (ITUB4)でさえ、この金曜日は例外的に黒字だった。ブラデスコ (BBDC4) はこの日も最も取引された銘柄で、1.81%下落した。
 アズール(AZUL4)も逃げ場がなく、リスク機関2社による格下げとドル急騰で6.51%下落した。
 業績面では、エズテック(EZTC3)が際立っており、24年第3四半期の貸借対照表を受け6.51%の高騰となった。同社は20%近い黒字化を望んでいる。サンマルチーニョ(SMTO3)は5.21%上昇し、推奨銘柄がアップグレードされた。そしてクラビン(KLBN3)は0.77%上昇し、銀行は売却を推奨しなくなった。
 今週は米国とブラジルの雇用統計、PCEインフレ、米国GDPと重苦しい一週間だったとすれば、来週は米国の選挙(火曜日)、FRBによる金利決定(木曜日)、ブラジルのSelic金利決定(水曜日)が控えている。終わったばかりの今週を懐かしむかもしれない。

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