マリエレ殺害事件=リオ地裁で陪審裁判開始=レッサ被告が供述行う

2018年3月に起こったマリエレ・フランコ・リオ市議と運転手のアンデルソン・ゴメス氏殺害事件の殺害実行犯2人の陪審裁判が10月30日にリオ地裁で始まり、ロニー・レッサ被告が供述を行った。同日付G1サイト(1)(2)などが報じている。
マリエレ氏と同氏が乗っていた車の運転手だったアンデルソン・ゴメス氏は2018年3月、エルシオ・ケイロス被告が運転する車に乗ったレッサ被告に射殺された。
レッサ被告は事件当日、マリエレ氏の車に同乗していた秘書(当時)や遺族らに続いて証言台に立ち、殺害が行われた経緯などについて、詳細に説明した。まず、当初の標的はマリエレ氏の上司だったマルセロ・フレイショ・リオ州議(当時)で、2017年4月~2018年2月に調査を行っていたが、実行困難と報告したため、標的が殺害命令者らにとって「邪魔な石」だったマリエレ氏に変わったことや、殺人当日の動きその他の経緯を詳細に語った。
同被告は「報酬が2500万レアルと聞き、頭に血が上った」「アンデルソン氏は標的ではなかった」とし、マリエレ、アンデルソン両氏の遺族に対して赦しを求めた。
遺族らは一様に動揺し、マリエレ氏の遺児のルヤラ氏は気分が悪くなって裁判の途中で退場。アンデルソン氏の未亡人のアガタさんはその場で泣き崩れた。
傍聴席にいたフレイショ氏は、「リオ州のページをめくることになり得る大切な瞬間だ」とこの裁判を評価している。
検察は、レッサ、ケイロス両被告に対して、量刑上限の84年の実刑判決を求めていたが、10月31日の陪審裁判最終日には、レッサ被告に78年9カ月、ケイロス被告に59年8カ月の実刑判決が言い渡された。